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DIGGS DUKE / JUST WHAT

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ディアンジェロ以降のソウル・ミュージックにおける
最高峰の革命児、ディグス・デュークのニュー・アルバム!!

「Seasons」を除いてそれぞれ楽曲は1〜2分程度の短いもので、その点は今までのディグス・デュークの作品と変わらないものの、いわゆるヒップホップ的なアプローチのドラムは皆無だし、何より収められている楽曲がすでにソウルとかR&Bとかのジャンル分けが不能なものばかりだ。ジャンル分け自体がただのレッテル貼りで、それは音楽の良し悪しには何も影響しない。むしろそれは特に商業的な要請によるものだ。今回の作品のような音楽性をどうやって多くの人に届けるかというのはとても難しい問題だが、ディグス・デューク本人にとってみれば自らの音楽を何のバイアスもなく届けられるということは間違いなく良いことだろう。こういったアーティストの作品の変化がダイレクトに感じられるのも作った作品をダイレクトに発表できるデジタル配信ならではだが、クリエイティヴに関する自由さもまた良い点の一つなのだ。積極的にゲスト・アーティストと演奏を共にしているというのも今回の作品での彼の大きな変化の一つであることに間違いない。楽器同士のアンサンブルが生み出すグルーヴは一人でオーバー・ダブしたり、打ち込んだりするのとはまた違うものだ。時にはクラシックを研究し、ヒップホップ的なアプローチでビート・ミュージックを作ってきて実験を続けてきた彼ならではの独自の世界観がここに結実していると言えるだろう。好みは人それぞれだ。そこにあるのは音楽だけなのだ。

1. CALLING ON MAAT
2. HEART SMILE
3. JUBA
4. THE FEELING
5. JUST WHAT
6. BITTERS FOR BITTERS
7. SEASONS
8. HEART SMILE (Electric Mix)