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RYO KOBAYAKAWA / FEED

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RCSRECS.が設立したMIX CD部門「Royalty Club」シリーズ第八弾は、名古屋市南区出身の新進気鋭のDJ/プロデューサー、Ryo Kobayakawa!!

 1988年生まれのRyo Kobayakawaは、C.O.S.A.の「知立Babylon Child」や、そのC.O.S.A.が惜しみない賛辞を贈る南区のラッパー、COVANの「SAN RAN」、また名古屋のヒップホップ・クルー、RC SLUMの「WHO WANNA RAP」あるいはINISHALL-L「NOISE」のビートの作者として知られている。そして今年デビューを飾った南区のラッパー、NEIとタッグを組み『Words For Stars』という瑞々しいEPを作り上げている。そう、いま、名古屋の南区のヒップホップを支えるのは、かの地のクルーD.R.C.の一員であるRyo Kobayakawaという男だ。その南区のキーマンが、素晴らしいMIXCDを作り上げたわけだ。Ryo Kobayakawaのビート、音楽を聴いてきた人間は、このDJ/プロデューサーの背景にどんな音楽があるのかを気になっていたはずだ。そして、この、全30曲が収録されたMIXCDはその一面を、惜しみなく見せてくれる。なるほど、彼の洗練されたセンスの一端を知ることができる。もし、トラップを聴き飽きたという人がいたならば、実はトラップというビートのフォーマットは、何とも自由であることに気づくだろう。このフォーマットが他のジャンルの音楽とこうやって接続していくのか、と。Ryo Kobayakawaは、うねるベース、ラップやヴォーカルやメロディを繊細に聴き取り、要所で横断的にミックスしていく。不幸にも今年この世を去った米国の2人のラッパーの曲もさり気なく美しく聴かせる。かつて英国のクラブ・シーンからは「JAZZ NOT JAZZ」なんて上手い言い回しが生まれたけれど、このMIXは、「TRAP NOT TRAP」と言えるかもしれない。現行のメロウ・トラップ・ミュージックの快楽を味わうには最高の代物だ。

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